2010年10月07日
正しい伊万里弁の使い方講座⑩
伊万里弁で語るバイのブログ
今日も正しい伊万里弁をマスターしましょう
【男女(だんじょ)のことば】編
現在(げんざい)、女性(じょせい)のことばが荒(あら)っぽくなったといわれていますが、これは必(かなら)ずしも現在だけのことではありません。
市内(しない)の農村部などでは、日常(にちじょう)の会話(かいわ)で男女(だんじょ)のことばに大(おお)きな違(ちが)いはありませんでした。
しかし女性が少(すこ)しあらたまって話(はなし)をしなければならない時(とき)には、丁寧(ていねい)な話(はな)し方(かた)をしていました。
伊万里町(いまりちょう)やその周辺部(しゅうへんぶ)では「~して差(さ)し上(あ)げる」を「~してみゃーする」という女性が多(おお)くいました。
「~してまいらする」が変化(へんか)した丁寧語(ていねいご)ですが、今(いま)ではほとんどすたれてしまいました。
伊万里市(いまりし)の女性のことばでおもしろいのに「あいどん」があります。「あれまあ」とでもいうような、驚(おどろ)いた時(とき)やあきれた時のことばです。
また「どがんすっちゅー(=どうすればいいの)」というのは、何(なに)か困(こま)ったことが起(お)こった時に思(おも)わず口(くち)にすることばです。
市外(しがい)の人にはネズミの鳴(な)き声(ごえ)のように聞(き)こえて、おもしろいそうです。
男性(だんせい)のことばは女性のことばにくらべて、年齢(ねんれい)や社会的地位(しゃかいてきちい)の上下関係(じょうげかんけい)による違いが多く、たとえば「あなた」を意味(いみ)することばだけで、「おまえさん(目上(めうえ))」「おっつぁん(同格(どうかく)からやや目上)」「おまん(同格やや目上)」「おまい(同格やや目下(めした))」「わいしゅー(同格)」「わい(目下)」「うん(かなり目下)」などがあります。
動作(どうさ)をあらわすことばでも、威勢(いせい)がいいように意味を強(つよ)めることばを頭(あたま)につけて「うっかんがす(=壊(こわ)す)」「きゃーくいだます(=だます)」「ほたくいなぐ(=放(ほう)り投(な)げる)」のような表現(ひょうげん)が多いことも男性のことばの特徴(とくちょう)です。
つづく
【男女(だんじょ)のことば】編
現在(げんざい)、女性(じょせい)のことばが荒(あら)っぽくなったといわれていますが、これは必(かなら)ずしも現在だけのことではありません。
市内(しない)の農村部などでは、日常(にちじょう)の会話(かいわ)で男女(だんじょ)のことばに大(おお)きな違(ちが)いはありませんでした。
しかし女性が少(すこ)しあらたまって話(はなし)をしなければならない時(とき)には、丁寧(ていねい)な話(はな)し方(かた)をしていました。
伊万里町(いまりちょう)やその周辺部(しゅうへんぶ)では「~して差(さ)し上(あ)げる」を「~してみゃーする」という女性が多(おお)くいました。
「~してまいらする」が変化(へんか)した丁寧語(ていねいご)ですが、今(いま)ではほとんどすたれてしまいました。
伊万里市(いまりし)の女性のことばでおもしろいのに「あいどん」があります。「あれまあ」とでもいうような、驚(おどろ)いた時(とき)やあきれた時のことばです。
また「どがんすっちゅー(=どうすればいいの)」というのは、何(なに)か困(こま)ったことが起(お)こった時に思(おも)わず口(くち)にすることばです。
市外(しがい)の人にはネズミの鳴(な)き声(ごえ)のように聞(き)こえて、おもしろいそうです。
男性(だんせい)のことばは女性のことばにくらべて、年齢(ねんれい)や社会的地位(しゃかいてきちい)の上下関係(じょうげかんけい)による違いが多く、たとえば「あなた」を意味(いみ)することばだけで、「おまえさん(目上(めうえ))」「おっつぁん(同格(どうかく)からやや目上)」「おまん(同格やや目上)」「おまい(同格やや目下(めした))」「わいしゅー(同格)」「わい(目下)」「うん(かなり目下)」などがあります。
動作(どうさ)をあらわすことばでも、威勢(いせい)がいいように意味を強(つよ)めることばを頭(あたま)につけて「うっかんがす(=壊(こわ)す)」「きゃーくいだます(=だます)」「ほたくいなぐ(=放(ほう)り投(な)げる)」のような表現(ひょうげん)が多いことも男性のことばの特徴(とくちょう)です。
つづく
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